梅のジャム

梅のジャム

熟れすぎたり傷んだりした完熟梅を集めて、フルーティーなジャムに!

手間も時間もかかりますが、梅干しに使えなかった梅をおいしく救済できます。

【材料】作りやすい分量

完熟梅 500g~1kg
砂糖  梅の果肉の70%

※梅をゆでて種などを除き、その重量に0.7をかけると砂糖の量が決まります。
梅は苦みや渋みなどの個性が強いため、砂糖は減らさず70%ほど使うのがおすすめです。

※砂糖の種類は何でも良いですが、白砂糖なら雑味が少なく、色もきれいに仕上がります。

※黄色くやわらかくなった梅で作るのがおすすめです。
もしまだ少し青っぽい梅を使う場合は、水に2~3時間漬けてから作ります。

【作り方】

(下準備)
○保存用の瓶を消毒しておく。

❶ためた水の中で梅を洗う。
竹串でへたをとり、傷んだ部分は切り落とす。

❷梅を鍋(琺瑯かステンレス製)に入れ、かぶるくらいの水を入れて火にかける。
沸いたらアクをとりながら、吹きこぼれない火力で15分ゆでる。

❸鍋の湯を捨て、新しい水を注ぐ。
たまに水を換えながら1時間以上(できれば一晩)置く。

※新しい水にしっかり浸けることで、梅の苦みや渋みを和らげます。
果肉が崩れて流れないように気をつけながら、一晩水道から水を細く出し続けると良いです。

❹梅を水からすくい上げ、手で握りつぶして種を取り除く。
ざるで裏ごししてピューレにする。

※裏ごしは大変なので、省いても良いです。
裏ごしするとソース、しないとジャムっぽくなります。

❺とれた果肉の重さを量り、70%の砂糖とともに鍋に入れる。
底から混ぜながら火にかけ、沸いたらアクをとる。
中火で混ぜ続け、少しとろみがついて元の2/3くらいの量になったら火を止める。

※今回は1kgの梅から600gの果肉がとれたので、✕0.7で砂糖は420g。
沸いたらものすごくはねるので、火傷しないよう気をつけてください!
長時間グツグツすると色も香りも落ちるため、中火くらいでサッと煮詰めます。
「まだゆるいかな」と思う段階で火を止めると、冷めたときにちょうど良いかたさになります。

❻ジャムが冷めてから清潔な瓶に入れ、冷蔵庫で保存する。

※冷たい瓶に熱いジャムを入れると、温度差で瓶が割れる恐れがあります。
煮沸消毒した直後の熱い瓶なら良いのですが、瓶が冷めているなら、ジャムも冷ましてから入れると良いです。

【保存について】

消毒した清潔な瓶に入れて、冷蔵庫で1か月ほど保存できます。
冷凍すれば、1年くらいはおいしく食べられます。

脱気して常温で保存することもできますが、熱湯でグツグツした上に長く常温に置くと、梅ジャムは特に、味も香りも落ちるように思います。

すぐ食べる分だけきれいな小瓶に入れて冷蔵保存、残りはフリーザーバッグに入れて冷凍してしまうのが、個人的にはおすすめです。

おいしく作るには、工程❸でのんびりきれいな水に浸すことが大切です。
梅によっては短時間でもおいしいジャムになるんですけどね。

梅の個性が大好きな方は、時間を短くしても大丈夫です。
私は苦いのも渋いのも苦手なので、必ず一晩、水を細く流し続けながら置いています。
果肉が散逸したらもったいないですから、水を注ぐ勢いは、やさしくやさしく…。

いちごのジャムの作りやすさに比べて、かなり手間がかかります。
その上、手間に見合うほど最高においしいかと聞かれると…。
もちろんおいしいけど、やっぱり「時間かかったなあ」という感想が出ます。

私はのんびり作る余裕があるときに、季節を味わう楽しみとして作ります。
あとは、梅干しに使えない傷んだ完熟梅が多めに集まったときですね。
「ジャムにしよう」と思っていれば、傷んだ梅を無理やり梅干しにせずに済みますからね。

何だかんだ言っても、きれいでおいしくて大好きなジャムです。
我が家では、ヨーグルトにのせて食べるのが一番人気です!

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