にんにくの保存方法

にんにくの保存方法

●おろしにんにくの冷凍方法

❶にんにくの皮を剥いてすりおろし、丈夫なフリーザーバッグに入れて空気を抜く。


❷バットに❶を乗せ、均一に伸ばして冷凍する。
※無駄にスペースを取らないよう、まっすぐな状態で冷凍するのがポイントです。


毎年、にんにくがおいしくて安い今のうちに、一年分買って保存します。
時期外れの国産にんにくはどうしても値が張り、ひとつ398円くらいすることも。
怠けて十分確保しなかった年の冬に、地団駄踏みながら青森産を買ったことがあります。
にんにくを冷凍する場合、使いやすいのが「すりおろし」だと思います。
チューブに入ったにんにくのペーストが売られていますが、多分あれと同じ感覚です。
我が家ではナムル、ビビンバ、サラダ、唐揚げ、炒めものなど、毎日のように使っています。
普通は輪切りやみじん切りで使う料理にも、おろしにんにくで案外大丈夫です。
餃子、ラタトゥイユ、パスタ、エビチリ…。

●注意点
にんにくを大量にすりおろすときは、ゴム手袋などで指を守ってください。
汁が皮膚についたまま放置すると、火傷したような激しい痛みに襲われます。
結婚した年に素手で作業した後、数時間のたうち回りました。
洗ってもすぐには治まりません。
また、指先にかなり力をかけるため、一気に大量にやると腱鞘炎になりかねません。
「やばいかもしれん」と思ったらすぐにやめて、手を休ませてください。
あと、無理して最後まですりおろすと危ないので多めに残し、それはみじん切りなどにして早めに使います。
冷凍しても構いませんが、すりおろしたものと比べて霜がつきやすく、劣化も早いです。
すりおろす前提なら、大きめのにんにくを選ぶと無駄が減らせます。
ここに書くすべての失敗は私が身をもって体験したことなので、もう誰にもやらかしてほしくありません。
親愛なる皆さま、どうか安全に、健やかに…。

●コツ

欲しい分だけ折って使えるよう、薄めに伸ばします。
袋をケチって分厚く作った年は、全然折れなくて絶望しました。
おろしにんにくにはジップロックのフリーザーバッグ(S)がおすすめです。
凍ったままポキポキ折るので、薄い袋だとすぐ破れます。
大きな袋は使ううちに余白部分が増え、扱いづらく汚らしくなってくるため、小さい袋でたくさん作るようにしています。

●選び方

冷凍するなら新にんにくではなく、しっかりと乾燥した香りの強いものがおすすめです。
新にんにくは水分が多いため長期保存に向かず、どちらかというと生の野菜に近い感覚で扱います。
7月ごろの乾燥してすぐのにんにくは、まだ芽が育っていないため、芽を取り除く手間が不要です。
時間とともににんにくを貫通するように芽が育つのですが、太く育った芽を一緒に調理すると、一気に味が落ちるように思います。
縦半分に切ってみたとき、芽の存在感のないにんにくがベストです。
選ぶのは難しそうですが、基本的には直売所ににんにくが大量に並び始めたら買い時です。
買ったら決して放置せず、すぐ処理します。
スーパーなら、ある程度無難なものが置いてあると思います。
巨大な「ジャンボにんにく」は、普通のにんにくとは別物です。
すりおろすのが楽そうだけど、味も香りも違うので間違えないように気をつけてください。

●臭い
冷凍庫がにんにく臭に支配される問題があります。
我が家では冷凍庫の小さな引き出しをにんにく生姜専用とし、「にんにくの小部屋」と呼んでいます。
下味をつけた肉類なども一緒に収納しています。
他のものと同じ冷凍室で保存する場合は、更に大きな袋に入れるなどして臭い移りを防ぐのが現実的かなと思います。

●日持ち
私は余裕で一年以上使っています。
食品のおいしさは時間とともに損なわれ、それは冷凍しても同じことだと思います。
にんにくに関して、私は多少の味や風味を失ってでも手軽に年中食べることを選んでいる、という感じですかね。
すりおろせば、一年程度なら絶望的に劣化することもありません。

●他の保存方法
揚げ物に丸ごと入れて香りをつけたり、スライスして使うときのために、少しそのまま冷凍しています。
1片ずつバラして皮は剥かず、袋に入れて冷凍します。
冷凍するとやわらかく半透明になり、あまり好きな方法ではないため、これは最低限にしています。
冷凍しないなら、チルド室がおすすめです。
バラさずに皮付きのまま丸ごと、新聞紙などに包んで入れておきます。

よく「にんにく嫌いそう」と言われるのですが、びっくりするほど好きです。
好きで好きでたまりません。
皆さま、幸せなにんにくライフを。

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