ヴォリヴォリかき揚げ

ヴォリヴォリかき揚げ

小麦粉と塩と水だけで、目指す食感は「サクサク」というより「ヴォリヴォリ」です。

具材をすべて細長く切れば揚げやすく、ベタつきにく、シュッとして何となくカッコ良い気がします。

レシピといっても分量などは特に決まっていません。

〈材料〉

野菜  食べたいだけ
ちくわ 適量

薄力粉 適量
塩   適量
水   適量

揚げ油 適量(たっぷり)

野菜はにんじん、ごぼう、たまねぎ、さつまいも、かぼちゃなどを数種類組み合わせます。
ここにわざわざ買ってきてでも加えたいのが三つ葉です。
三つ葉の太さに合わせて細めに切れる根菜類をメインで。
旨みがあるものを一つ加えると美味しいので、油はねしにくいちくわ、かまぼこ、かにかまなどの練りものをおすすめします。
油の種類は何でも良いですが、我が家では米油を使っています。

〈作り方〉

❶野菜を4cm長さ、2mm太さの細切りにする。
ごぼう、さつまいもは切ったらすぐ水にさらしてざるにあげておく。

野菜が太すぎると三つ葉やちくわが焦げるので、あまり太くしない。
ちくわは少し太めでも構わない。

❷大きめのボウルに①を入れ、薄力粉を適当に振り入れて(はじめからたくさん入れすぎない)、野菜にまぶすように混ぜる。
塩をひとつまみ入れてサッと混ぜ、水を少しずつ加えて混ぜる。
粉が少なければ適宜足しながら、野菜どうしがネチャッとくっつくかたさに調整する。
「木工用ボンドで野菜を和えたら多分こんな感じ」という状態が基準。

❸油を180℃にあたためる。
❷を適量、菜箸でつまんでに半分ほど沈めて数秒待ち、少し固まってからゆっくりはなす。
そのまま触らずに固まるまで揚げたら裏返して、焦げないよう気をつけながら30秒〜1分揚げて取り出す。
一度にたくさん鍋に入れるとベタつくので、なるべく少しずつ揚げると良い。

動画

美味しいのは大前提として、気軽な揚げ物の際に重視したいのは、油が飛び跳ねないことと、油があまり汚れないことです。
えびやとうもろこしなども美味しいですが、油が跳ねやすいし、他の野菜と形を揃えるのが難しいので、このかき揚げには使わないようにしています。
水分量が比較的少ない根菜がおすすめです。
サクッと軽い食感にするなら、まだ粉が残ってるくらいの段階で揚げるのが良いと言われますが、それをやると油がかなり汚れます。
美味しいんですけどね。
個人的にはサクサクよりもヴォリヴォリの食感を目指しているし、粉っぽさがなくなるまではしっかり混ぜるのがこだわりです。
粉と水は最低限にして、まさに木工用ボンドで具材を和えている感じを目指してください。
実際にボンドを混ぜたことはありませんけど、多分こんな感じです。
あと、油に入れるときのポイントが、箸でギュッと掴んだまま、鍋のふちで数秒待つことです。
そのまま油に落としては瞬時にバラバラになります。
蜘蛛の子を散らすように…。
具材がすべて細切りだと、この段階でしっかり掴めるのでやりやすいです。
なるべく少ない油で揚げたくなるんですが、たっぷりの油を使うことでカラッと美味しく揚がるのは、残念ながら事実だと思います。
だからこそ、油をあまり汚さずに再利用したい気持ちが強いです。
揚げ物は一度作って終わりではなくて、油の汚れにくい野菜の素揚げやフライドポテトから始まり、最終的に肉や魚を揚げておしまいにします。
しかしあんまり何度も使うと美味しくないし酸化もどんどん進むし、調整は難しいところですね。
このかき揚げなら、初期に使っても油へのダメージが少なめです。
ホクホク、サクサク派から顰蹙を買いそうな歯ごたえではありますが、私は大好きです。
かき揚げ丼にしても良いし、温かいうどんやそばのつゆにジュワッと浸して食べるのも非常に美味しいです。
ぜひ一度、お試しください。

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